フェンダージャパン(Fender Japan)
ギブソンと並んでエレキギターを弾く人であれば一度は弾いてみたいギター
フェンダー(Fender)と言えば、ギブソン(Gibson)と並んでエレキを弾く人であれば一度は手にしたいギターですね。
本命はフェンダーUSAなんですが…
とは言っても本命はアメリカ製の本家フェンダーUSAなんですが、ご紹介をするフェンダー・ジャパン (Fender Japan)もあなどれません!なんと言ってもFenderのロゴがヘッドについているのがまずは魅力です。
フェンダー・ジャパン (Fender Japan) は、親会社自体がアメリカのFenderUSAで、数々の名器を生み出した老舗中の超老舗のギターメーカーです。
そのもっとも代表的なギターがストラトキャスター。
このギターはひとつのエレキギターのシェイプの代表ですから、他のメーカーのギターには、ストラトキャスターに似たタイプのものが数多く発売されいますね。そのフェンダーギターを日本で製造しているのが、フェンダー・ジャパン (Fender Japan) 。
でも、フェンダーUSAのギターと比べると、実際はどうなの?というところ・・・気になりますね・・・。
フェンダージャパンが出来た理由
日本のエレキギターは1970年代以前から、フェンダーとギブソンのUSA製品が牽引していました。
1970年代以降、日本のギターメーカーがフェンダーギターのコピーモデルを低価格・高品質で製造し始めたため、米国フェンダー社は特に価格の面で対抗手段をもてなかったのですね。
その対抗策として、ブランド名を冠してライセンス料で利益を得るという方法で、1982年神田商会にFenderのブランドを冠する権利を与えて出来たブランドがフェンダー・ジャパン (Fender Japan)です。
製作自体は、当時日本のギターメーカーとして有名だったグレコブランドと同じく旧富士弦楽器製造(現フジゲン)が担当をしました。1997年からはダイナ楽器、東海楽器へそれが移行しています。
フジゲン、ダイナ楽器、東海楽器は、独自の製品にも定評があって、特にフジゲンはしっかりとした作りのマニアックなギターを多く手がけていて知る人ぞ知る国内メーカーです。
ですから、直接的にフェンダー社の子会社という感じではなくて、あくまでも資本を出して設立したという会社になります。
フェンダーUSAとの違いはどう?
もちろん、わたしも実際にフェンダー・ジャパン (Fender Japan) のギターを数本持っていますが、USAと比較してもそれほどの違いは無いというのが実感です。
確かに、USAの方が重厚で楽器自体がすでに芸術の領域に達しているような感じがしますが、フェンダー・ジャパン (Fender Japan) の方が、より洗練されていて精密な感じがします・・・。ちょうどそれは、アメリカの大らかさと日本の緻密さの違いというか。
ですから、個人的には結構フェンダー・ジャパン (Fender Japan)のギターは好きです。
フェンダージャパンお薦めのギターは?
さて、フェンダー・ジャパン (Fender Japan)にはギターでお薦めするのはもちろんストラトキャスターですね。とは言っても、'54 '57 '58 '62 '68 '71 '72などいろいろな種類がありますので悩むところです。
これは年代によって作られたストラトキャスターが微妙に違っていて、それぞれを復刻してシリーズ化しているからです。ちなみに'54と言うのは1954年当時のストラトキャスターの、音の立ち上がりの良いアッシュ・ボディや独特のトライアングル・シェイプ・ネックのバージョンです。
本当はそれぞれ弾き比べてみて、あなたにフィットするギターを選ぶと良いのですが、なかなかそうは行きませんよね。個人的には'71あたりが好きなんですが、こればかりはお好みなので…。
もしひとつ選ぶとしたら、特に初心者さんにはSTDシリーズをお薦めします。
STDシリーズは、フェンダーの伝統と品質をより多くのギターリストに広めたいと言うことで作られたシリーズです。ですから入門用のギターとして評価が高いんですね。また、アンプなどとセットになっている初心者入門セットも多く販売されているので非常にリーズナブルです。
ギター単体でも価格は50,000円を少し切るくらい、中古だと35,000円を少し切るくらいです。この価格帯のギターであれば品質はもちろんお薦め出来るギターです。
どのタイプを選ぶかはとりあえず置いておくとして、フェンダージャパンのギターを選ぶ場合には、価格帯が定価で60,000円〜100,000円クラスのギターが良いと思います。ネット価格でだいたい50,000円〜80,000円くらいです。
もちろんもっと高額なものもありますが、そうすると選択肢の中にフェンダーUSAも入ってくるんですね。フェンダージャパンのコストパフォーマンスをいちばん活かすのがこの定価60,000円〜100,000円クラスのギターだと思うのです。
また、お薦めなのはストラトキャスターですが、意外にテレキャスターもよかったりします。たぶんピックアップが良いのだと思いますが、ネット価格で80,000円クラスのテレキャスターはかなりイイ音がします。
わたしも以前使っていましたが、特にフロントピックアップのクリアトーンは、そこら辺のセミアコに負けないくらいウォームなトーンです 。少し歪ませるとまさにマイクスターンさん!。
ストラトキャスターにこだわらないのであればお薦めの一本です。
フェンダージャパン、テレキャスター TL52-SPL OWB