アルバロ・ピエッリ・ギター・リサイタル
スペインと中南米の曲を中心にしたリサイタル
1.アルベルト・ドゥゴライ:コレア・ポロニカ[ポーランドの歌]
2.ヤクブ・”ポラック”・ライス:クーラント/ガリアルダ
3.フェルナンド・ソル:練習曲イ長調作品6-2/練習曲ホ短調作品6-11
4.ミゲル・リョベート:聖母の御子/盗賊の歌/糸を紡ぐ娘
5.フェデリコ・モレーノ・トローバ:ソナチネ
6.マヌエル・デ・ファリャ:「粉屋の踊り」〜バレエ音楽≪三角帽子≫より
7.アグスティン・バリオス・”マンゴレ”:ワルツ第3番作品8−3
8.ホセ・ピエッリ・サぺーレ:ペリコン/ガト
9.エイトール・ヴィラ=ロボス:ショ―ロス第1番
10.レオ・ブローウェル:ゆりかごの歌[キューバの子守唄]
11.トッキーニョ&モライス:ボサ・ノヴァ
パリ国際ギターコンクールと言えば、クラシックギターの世界では大変権威の有るコンクールです。その第18回コンクールで金賞を受賞した実力派ギタリストのアルバロ・ピエッリさんのDVDです。
このDVDはスペインと中南米の曲を中心に小曲を演奏したリサイタルの映像です。
とは言っても大きなホールではなく、南ドイツ、バイエルン地方の国立公園内にある、中世以来の歴史をもつ由緒深い古城、ヒルシュベルク城の一室でのものです。とても小さい部屋なので映像的には凝ったことは何もありませんが、手元のアップがクリアですのでクラシックギターを弾く方にとっては参考になります。
アルバロ・ピエッリさんウルグアイ出身のギタリストです。
見た感じがあまり上手そうな感じがしないのです。特に手が結構ごつい感じで動きが悪そうな感じです。(大変失礼ですが・・・。)
ところが実に技巧派で、日本ではなじみが薄いのですが、ヨーロッパや南米ではかなり期待されているギタリストだそうです。
特に、今回はわりと小曲を演奏していますが、楽譜にとらわれない独特な表現をしているのが結構良いので参考になります。見た目とは反対でとても繊細なところもあり、すごいギタリストだと思います。
この曲はマスターしたい
3曲目・フェルナンド・ソル:練習曲イ長調作品6-2/練習曲ホ短調作品6-11
この2曲は、セゴビアさんの練習曲の中にも入っている大変有名なエチュードです。なかなかプロのギタリストが弾いている映像はありませんので大変参考になります。
2曲ともそれなりにもちろん難しい曲なのですが、これが全然違うんですね。さすがと言う感じです。これって表現力のなせる技ですね。もちろん技術のバックがあってこそですが・・・。
4曲目・ミゲル・リョベート:聖母の御子/盗賊の歌/糸を紡ぐ娘
この3曲も大変有名ですね。わたしは特に聖母の御子が好きで良く弾くのですが、この曲も違うんですね。プロの演奏は・・・。
少しテンポを速くして弾いていますがこれがまたいい感じなんです。わたしの持っている楽譜とは違うアレンジなんですが、リハーモナイズされたコードが結構良かったので思わずコピーをしました。
9曲目・エイトール・ヴィラ=ロボス:ショ―ロス第1番
この曲も超有名ですね。ここでの演奏はリズムを少し変えたりしていて、オリジナルな表現力を発揮しています。特に最後のテーマの部分をアップテンポにしてそのままエンディングになだれ込みハーモニクス音を延ばしつつ、ボディを軽く叩くところはなんとも言えないくらいカッコいいです。
ここまで含めてもちろん真似をさせていただいています!