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鳥の歌 山下和仁ギター小品集

大ヒットCD「鳥の歌」のリリース後、セッション風景を改めて撮り下ろした映像

曲目
1.コンポステラの歌(作者不詳/山下和仁編)
2.アルハンブラの想い出(タルレガ)
3.セゴビア(ルーセル)
4.中央アジアの草原にて(ボロディン/山下和仁編)
5.雨だれ(リンゼイ)
6.ロマンティックな一葉(ペドレル)
7.「5本の指で」~アレグロ(ストラヴィンスキー/ノーマン編)
8.「禁じられた遊び」~愛のロマンス(スペイン民謡)
9.サラバンド(プーランク)1・シチリアーナ
10.セゴビアーナ(ミヨー)
11.アギレへの讃歌~ノルテーニャ(クレスポ)
12.25の練習曲集~タランテラop.38-22(コスト)
13.歌と踊り第1番(ルイス=ピポー)
14.組曲「クリスティアンII世」~蜘蛛の歌op.27の4(シベリウス/プティラン編)
15.サルスエラ「ルイス・アロンソの結婚式」~アロンソの結婚 間奏曲(ヒメネス/山下和仁編)
16.前奏曲第11番(タルレガ)
17.カンタービレ(アグアド)
18.鳥の歌(カタロニア民謡/山下和仁編)
〈映像特典〉フォトクリップ集

日本を代表するクラシックギタリストの山下和仁さんの小品を集めたDVDです。

山下和仁さんと言えば、パリ国際ギターコンクールで日本人で2人目に優勝した方。意欲的に作品を発表していて、その録音の数も相当の枚数になります。

山下和仁さんと言えば何と言ってもわたしが一番印象深いのは展覧会の絵。このクラシックの曲をギター・一本で見事に演奏しています。この演奏を当時TVでオンエア-されたのを覚えていますが、すごい衝撃だった記憶があります。しかし映像作品として観る事が出来るのはこの作品のみです。

91年の作品で、少々古く映像作品としてみると綺麗さとか凝った創りは全くなくて、むしろ淡々とたコンサート感が出ています。手元のアップが大変多くクラシックの練習者にとっては本当に参考になります。その分映像作品として観ると「?」です。1曲だけネック部分にカメラを着けて幻想的な演出をしている部分がありますが、かえってこれは邪魔かな?と思いました。(理由は下を読んでみてください!)

しかし演奏は大変素晴らしく驚愕の内容です。

ギターの小作品のみを取り上げていますのでクラシックギター練習者の練習曲とも重なる部分が多くて参考になるのではないでしょうか。

禁じられた遊びアルハンブラの想い出など有名曲が数多く演奏されています。山下和仁さんの指のアップが多いのですが、とても綺麗な指なんですね。爪の切り方なども観る事ができます。

また1曲入魂という感じで、その感情の入れ方や集中力もよく感じ取れます。ギターを舐めるように抱えて弾く感じは、教本にはあまり良い弾きかたとは書いてありませんが、実際に真似をしてみるとギターとの一体感を感じることが出来ます。参考にしてみてください。

この曲はマスターしたい

2曲目・アルハンブラの想い出

超有名なトレモロを使った曲です。トレモロが難しいのは何と言っても右手の使い方。右手のアップも多く指の角度やポジションによる音色の変化やそれをどのように曲中で使い分けるかなどの参考になります。

8曲目・禁じられた遊び

本当に有名な曲です。ギターの教本を観ると初心者がはじめに練習する曲として掲載されています。CDで著名なギタリストの演奏を聴くことは出来ますが、映像で聴くことはほとんど出来ませんね。その分貴重な演奏であると言えます。特に右手の使い方が参考になります。決して簡単な曲ではないことがよくわかります。

12曲目・タランテラ

コストさんという作曲家の「25の練習曲」の「第22番目」の曲です。コストさんの練習曲は簡単そうに聞こえますがその難易度は大変高い曲集です。

とくにこのタランテラは一言でかっこいい曲です。しかも山下和仁さんは猛スピードで弾き切っています。どのように、このスピードを右手、左手が出しているかを、じっくりと手元を観て参考にしたいのですが、映像的な演出が唯一されているため良く観ることが出来ないのです。これは本当に残念。

15曲目・アロンソの結婚

これはすごい!一見乱暴に弾いているようにも見えますが、怒涛のスピード感とまるで一人とは思えないアレンジと演奏はまさに名演です。

ギターが小さなオーケストラと言われる由縁を垣間見る事ができる演奏です。



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