ユニコーン （Unicorn） 渡辺香津美

この曲は、言わずと知れた日本のフュージョン・シーンでまさに代表的な曲と言える「渡辺香津美」さんの名作「TO CHI KA」に収録されているナンバーです。

TO CHI KA

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とにかくカッコ良い曲で、昔から大好きな曲でもありますが、今回ソロ・ギターにアレンジをしようと思ったのはメロディとバックの関連性から。

この曲はメロディに対してベースなどがユニゾンで対旋律を刻んで行くのが主な流れです。しかもメロディとその対旋律はあまり重なっていないのですね。

メロディが入って対旋律が入り、またメロディ…と言うような感じなので、アレンジがしやすいかな…と思ったわけです。

実際のアレンジは、ポジションに気を使いました。バックの対旋律もそう簡単なラインでは無いですし、そこにメロディを乗せるわけですから、どのポジションで弾くか？と言うのは、かなり試行錯誤しました。

また原曲ではテーマは2回なのですが、実は2回目のテーマの後半はオクターブ上なんですね。そこの部分もアレンジしようと思ったのですが、やはりオクターブ上げてしまうと、ベース音や和音も一緒に上がってしまい全体の音の広がりが無くなってしまうのですね。

これはギターの泣き所のひとつでもありますね。。。

ですから、このアレンジではテーマを一回にしたわけです。

テーマの後はギターソロを入れたのですが、ここでのギターソロは単音のラインを中心にしてコードが変わる部分で和音を入れています。

テンポがある曲ですからこのようなアプローチの方が実は弾きやすく、上手くまとまりますね。

ソロの後半は、和音を多くしていって早いパッセージで締めくくりました。

原曲では、渡辺香津美さんのギターソロの後、再びテーマに入り、マイク・マイニエリさんのヴァイヴのソロからブリッジをはさみ、テーマに戻って終わります。

今回のアレンジではギターソロの後、ブリッジに入り、テーマに戻ってエンディングにしています。

このくらいの長さだと弾く方もそうですが、聴かれる方も丁度よいくらいですね。

全体に上手くまとまったと自負しています。

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