荒城の月
ソロギター用に童謡『荒城の月』をアレンジしました
難易度:★★☆☆☆☆
作詞:土井晩翠 作曲:滝廉太郎
土井晩翠さんが、福島県会津若松市の会津若松城(別名鶴ヶ城)を訪れた時に、戊辰戦争での会津の悲劇を物語る歌を知り、それをもとにして作詞したと言われています。
(引用:西東社・こころの名曲集より・敬称略)
アレンジのポイント
ギターの教則本にも良く掲載されている曲ですので、アレンジも気合いを入れて!と思ったのですが、かなりオーソドックスな感じになりました。
イントロ部分は2弦と1弦の解放弦を使うことによって「ラ」と「シ」が1音でぶつかる様にしています。この手法はギターならでは。解放弦を上手く利用すると同じコードネームでも全く違うような響きになります。また和風テイストを盛り込むにも使えます。丁度、琴の様な感じとでも言ったら良いでしょうか。
メロディーが「ラ」の音がら1音、1拍づつ上がっていきます。このメロディーの感じに「ラ」から半音づつ下がっていくクリシェを重ねると・・・まさにロックの名曲「天国への階段」に近くなります。レッド・ツェッペリンへのリスペクトも含めまして、エンディング部分ではモチーフを使用しています。
このような遊びも楽しいですね。
演奏のポイント
コードに解放弦を使ったり、ポジション上メロディにも解放弦を使っています。コードで使う時にはきらびやかに響かせて、メロディに使う時は解放弦以外の音との差をなくすように少し控えめに弾く様に意識すると雰囲気がでます。
サビの部分はベース音の8ビートをしっかりと意識して弾くと良い感じになります。
サビ頭の11小節目は1フレットを人差し指でセーハして3拍目ではベース音だけそのままでセーハをゆるめ、2弦の解放の音を出すようにします。
また、ポジション移動の時にベース音の各小節最後の8分音符の部分に解放弦(この場合は6弦の解放)を入れると移動が楽になるし、さらにはビート感が出ます。実際に私もこの部分では譜面には書いてありませんが、解放弦の音を入れています。
エンディングの20小節目はストレッチコードです。3弦、4弦を先に押さえてから、1弦の12フレットと5弦の8フレットを押さえるような感じで、ポジションを決めると押さえやすいと思います。
適に、ご自分の感性で抑揚をつけて弾いてください。
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