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ルッキング・アップ (カシオペア) 〜 Looking up ( CASIOPEA )

「カシオペア」の名曲「ルッキング・アップ」をソロ・ギター・アレンジしました

アレンジの考え方とポイント

この曲はジャズ・フュージョンがお好きな方にはお馴染みの「カシオペア」の名曲「ルッキング・アップ」です。


PHOTOGRAPHS

★ youtubeで検索 ⇒ 『ルッキングアップ カシオペア』

いろいろと名曲がある「カシオペア」の楽曲の中からこの「ルッキング・アップ」を選んだ理由ですが、ひとことで言うと好きだから。。。なんですね。

でも、原曲を聴いていただけばお解りだと思いますが、おおよそソロ・ギター向きでは無い曲。。。なんですね。

桜井哲夫さんの印象的なベースラインに神保彰さんのタイトな8ビート。。。そしてアップテンポ。。。これをどうソロ・ギターにアレンジしていくか?が難問。。。でした。

このような楽曲をソロ・ギターにアレンジする場合は、とにかく一番印象的な部分をどう生かすか。。。だと思っています。

この曲の場合はやはり印象的なのはベースライン。とにかくベースラインを生かして、その上にメロディと和音を乗せていく。。。しかもアップテンポで。。。まずはこれが可能なのかどうかを試してみました。

そのために私がしているのは視覚的にまずは音の重なりを捉えることです。

つまり図でリズムを書いてみてベースラインのどの音のときにメロディのどの音が重なるかを視覚的に捉えてみるわけです。

そしてそれが実際に弾くことが可能なのかをアレンジの前に試してみるわけです。

ここでは解りやすく譜面にしてみましたが、実際に私がしてるのはもっとラフでメモ的に、あくまでもリズムを図として起こして音の重なりを確認しています。

まずはベースラインはこのようになっています。

ここにメロディを重ねてみるとこのようになります。

そうすると、下の譜面の枠で囲った音が、メロディとベースラインが重なる部分になるわけです。

これでベースラインのどの音のときにメロディのどの音が鳴るのか、が解るわけです。そして実際にこれがギターで弾けるかどうかを試してみるわけですね。

「ルッキング・アップ」の場合は実は和音もギターの開放弦の音と同じ音を使っているコードが多いので、何とか出来そうだと言うことがすぐに解りました。

ここから本格的なアレンジに入って行くわけです。

この方法は、音楽的でないと言えばそうですし、弾き慣れないうちはいかにも機械的な感じがします。

でも弾きこんで行くうちに、不思議なことに、ベースラインとメロディが自然に聴こえてくるんですね。。。そうなると弾きこなれたと言うひとつの確証にもなるんですね。

ちなみにギターソロについてですが、原曲のギターソロに当たる部分については省いています。

曲が長くなってしまうと言うこともありますが、実はこのソロの部分はほぼワンコードでのソロになっているのでソロ・ギターではなかなか表現し難いのですね。逆にコードが変わっていく方がソロ・ギターのソロパートとしては弾きやすい面があったりします。

と言うことで今回はキーボードソロの部分にギターソロを入れた構成にアレンジしました。

自分でアレンジをしておいて何なんですが。。。それなりに難しく弾きがいのあるアレンジになったと自負しています。

聴くと言うよりは弾く方が楽しいアレンジですね。

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