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PRAYER / 矢野顕子 ・ Pat Metheny

矢野顕子さん作詞、パット・メセニーさん作曲の『PRAYER』をソロギターにアレンジして弾いてみました

矢野顕子さん作詞、パット・メセニーさん作曲の『PRAYER』をソロギターにアレンジをして弾いてみました。この曲は、矢野顕子さんのアルバム『Super Folk Song』に収録されています。


SUPER FOLK SONG

実はこの曲は大好きな曲で、J-POPの中でも名曲中の名曲だと個人的に思っています。

とにかく聴くと気持ちが和らぎ、優しい気持ちになります。特に歌詞が好きなんですが、もちろんメロディも情緒的で綺麗な旋律で大好きです。

この曲を創ったのはパット・メセニーさん。パット・メセニーさんは自身の作品の中でも、「inori」と言うタイトルで演奏をしています。


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今回、ソロ・ギターにアレンジするに当たって『どちらのバージョンを参考にするか?』をまず考えました。

パット・メセニーさんのバージョンはトリオ演奏なので、かなりソロ・ギターの要素が多く入っている演奏になっています。ですから、あまり参考にするとコピーのようになってしまう危険性がありました。

また、スチール弦のアコギで演奏をしていますので、少しカントリーテイストが醸し出されているんですね。

個人的にこの曲には、情緒的な和のテイストを感じているので、今回は矢野顕子さんのバージョンを基本にしてアレンジをしました。まあ歌詞が実は凄くイイと言うこともありますが。

さらに、なるべく矢野顕子さんのピアノに忠実にアレンジをしました。

今回のアレンジの大きなポイントはサビの部分です。

オリジナルは矢野顕子さんがかなり高い音で、囁くように可憐に歌っています。

あまりに高い音なので、いちどメロディをオクターブ下げたバージョンも作ってみたのですが、どうもこの囁き感と可憐な感じがでないんですね。。。ですからオリジナルと同じく高い音でアレンジをしました。

また、矢野顕子さんのピアノの対旋律をシンプルに弾いて、囁く感じと可憐な感じを出してみたのですが…どんなもんでしょうか。

個人的には、演奏面でもう少しメロディを立たせて、さらに柔らかい音が出るように弾き方を工夫すれば良かったと少し反省をしています。もっとメロディを意識して爪の当たる角度や右手のポジションをナット寄りにするなど工夫は出来ましたね。

そしてもうひとつアレンジポイントは一番最後のコードです。

矢野顕子さんはピアノですからサスティンペダルを使って音を多く重ねて、さらに倍音も含めたやや不安定感があるのですが、実に綺麗な和音で締めています。コードネームとしては、A(onG)のコードに複雑に倍音などが絡んでいる感じです。

これをギターで再現をしてみようと思ってハーモニクスやいろいろと試してみたのですが、あまり上手くいかなかったので最終的には少しシンプルにしました。

弾いてみたら、多少倍音などが混ざって、まあ矢野顕子さんのオリジナルまでは程遠いのですがそれなりになったのかな、と自負しています。

最後に全体の構成ですが、途中にギター・ソロを…とも思ったのですがここはシンプルにワン・コーラスだけにしました。ソロを取るのも結構面白い曲なんですがそれはまたの機会にということで。

と言うことで、矢野顕子さん作詞、パット・メセニーさん作曲の『PRAYER』のソロギター演奏。楽しんでいただければうれしいです。

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