「世界の中心で、愛をさけぶ」より『朔と亜紀』/「白夜行」より『白夜を行く』 / solo guitar ( ソロ・ギター )
ソロギター用にTVドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」「白夜行」のサウンドトラックから
アレンジしました
次にもうひとつポイントを。
メロディとピアノやベースなどのバッキングにストリングなどの対旋律が重なる場合のアレンジです。「世界の中心で、愛をさけぶ」のエンディングに近い方のサビの部分を例にします。
ここでは、まずメロディがあって、そのバックで基本的に1拍刻みでピアノが入ります。さらにベースが1拍半+8分音符+2分音符でリズムを刻みます。そして、ストリングスの対旋律が入ります。
これらを同時に弾くようにアレンジをするわけです。
この考え方はソロギターアレンジの基本的な考え方になります。しかし、必ずしもこれが良いと言うケースばかりではありません。
逆に対旋律が入ることで、肝心のメロディが埋もれてしまうことも結構あるんですね。一般的な楽曲だとメロディと対旋律が違う楽器で奏でられていることがほとんどなんですが、ソロギターだと同じ音になりますからね。
ですから、まずはメロディ、そしてベースライン。これを最低限抑えておくのが良いと個人的には思います。
ひとつの例として「白夜行」のサビの部分で作った対旋律があります。ここで対旋律を入れるとメロディが埋もれてしまう感じがしたのですね。。。ですから、思いきって取り除きました。
これも文章よりはこちらの動画でご覧ください。
最後に、この2曲とも、だいたい構成が同じなんです。
途中に雰囲気を変えるパートが入っています。今回のアレンジにも後半のサビのまえに両曲ともにその部分を入れました。これが入らないと…後半の盛りあがりに欠けますからね。
ちなみに「世界の中心で、愛をさけぶ」の方は、もう少し原曲に近い構成にしたのですが、全て弾いてみるととても長くなってしまったのです。
まあ、長くても、いろいろな楽器が入っていればそれほど気にならないところもありますが、ギターだけだとどうしても間延びしてしまうケースがあります。
ですから、アレンジを作ってもそれをバサッと捨てる…と言うことも全体をまとめる上では有効だったりします。
ここでは、せっかく作ったので、カットした中間部分のみを弾いた動画を参考にアップします。
と言うことで、河野伸さん2部作「世界の中心で、愛をさけぶ」と「白夜行」のソロギター・アレンジ。楽しんでいただければうれしいです。
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