コードの構成音のみでアドリブ
ソロギターレクチャー【第6楽章・Track38】
それでは、具体的にアドリブを弾いてみることにしたいと思います。
先ほどのTrackでスケールの話も少し出てきましたがまず、どのコードの時にどの音を弾けば合うか?と言うことについて考えてみます。
コードに一番合う音は、普通に考えてみてそのコードを構成している音が合うと言うことはお解かりいただけますね。つまりそのコードの構成音を使ってアドリブをすればおのずと合ってくるわけです。
これは実に単純な考えなんですが、実は重要で、特にソロギターの場合はバックでベーシストがベース音を、ピアニストが和音を弾いていくれてその上でアドリブをすると言う恵まれた環境ではなくて、あくまでも自分一人で全ての役割を補うことが必要なわけです。
そのために必要となるのがコード進行を感じさせる、コード感のあるアドリブが必要になります。
ですから、コードの構成音を上手く使用して行くことは大切なことになるわけです。
それでは具体的に見ていきますが、まずアドリブをする部分の譜面を今一度確認してください。
ここで、アドリブの初めの1小節目の2拍目のD7の部分は一番最後にお話をします。ですから、とりあえずはこの下の譜面のようにD7をDとしてお話します。
まずは、1小節目はコードがDです。
コードDの押さえ方はローコードの場合このようになっていますね。
もちろんコードDの構成音はギターの指板上にはたくさんありますが、今回はあくまでもコードを抑えた時に使っている音のみを使用するという考え方で進めていきたいと思います。
さらに解りやすくするために、アドリブのメロディは基本的に1〜3弦で奏でることにします。ですからこの1小節目で使用する音は●の3つの音で考えます。
2小節目のコードGはこのように押さえますね。
ですから使用する音は●の3音になります。
次ぎの3小節目のDは1小節目と同じ考え方です。そして4小節目のA7ですがこのように押さえます。
ですから使用する音は●の3音になります。しかし、3弦の2フレットにも●がついています。この音はベース音「ラ」になります。ですからこの音も使用することができると考えます。
後は繰り返しなので基本的にはこの3つのコードの構成音を押さえれば良いと言うことです。
解りやすく使用する音をダイアグラムにして譜面と一緒に載せてみました。
くれぐれも、ベース音、ダイアグラムで言うところの◎の音ですが、コードの変わるところで弾いてください。コードのベース音をコードが変わるところで入れて後は好きなようにこの3つの音を適当に選んで弾いて、感じるままにメロディを弾いてみてください。
例えば、こんな感じで弾いてみました。
使用する音の数が少ないので少々物足りない感じもしますが、一応それなりにまとまっては居ますね。
このTrackではローコードの構成音を使用してのアドリブを考えてみましたがお解かりでしょうか?
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次ぎのTrackでは、ローコードの構成音プラスその他に使用できる音を使ってもう少しスケールと言うものを意識してみたいと思います。使用できる音の数も増えますのでさらにアドリブの幅を広げてみます。