チューニング(音合わせ)の方法
音楽・楽器を演奏する上での最低のマナーがチューニング
チューニングとは音あわせと言うことです。これがギターを弾く前、それが練習であっても、本番のステージであっても、一番の基本で大切なことです。
チューニング無くしてギターなし!
と言ってしまえば大げさですが、その昔、リュート奏者が(リュートとはルネッサンス以降ヨーロッパで人気があった多弦楽器)『人生の1/3は調弦(チューニング)に費やす』と言ったとか・・・。
なぜ、基本なのかと言う事ですが、音が合っていないと当然正確な音では弾くことが出来ませんね。また、微妙に音が狂っていると、これまた微妙な響きになって、なんとも気持ちの悪いサウンドになってしまいます。
チューニングと言うのはギターに限らず楽器全てに共通の決め事なんです。
ですからチューニングをすることは
音楽・楽器を演奏する上での最低のマナーと考えてください。。
チューニングの基本
チューニングの基本は
まず、基準の音にギターの5弦の音を合わせる
次に、5弦の音を基本にしてその他の弦の音を合わせる
と言うことになります。文章で書いてしまうと実に単純ですね。
基準の音って?
まずは、基準の音にギターの5弦を合わせると言うことについてですが、ここで疑問は基準の音ですね。
基準の音と言うのは、A音=440Hz(ヘルツ)が万国共通の基準の音になります。
A音と言うのは、ドレミで言うとラの音になります。ラの音をAと書くのも万国共通です。しかし同じラの音でも、女性が歌えば高い音のラになるし、逆に男性だと低い音のラになりますね。
『オクターブ上』とか『オクターブ下』のようにオクターブという言葉を聞いたことがあると思いますが、例えば、『ドレミ・・・♪』と歌っていったときの最後のドの音と始めのドの音をさして、『始めのドのオクターブ上が最後のド』と言ったりします。
つまり、同じラでもドでもミでも音の高さがいろいろあると言うことなんです。
では、基準の音に戻りますが、A音=440Hz(ヘルツ)をピアノで言うと、丁度真ん中のあたりにあるラの音になります。専門的には、このラの音はA3のラと言います。
さらに、440Hz(ヘルツ)の意味ですが、ヘルツ(Hz)と言うのは周波数を表す単位です。音波や電波のように周期的に振動する現象が毎秒当たりに繰り返される回数を表します。音は振動ですので、その周波数によって音の高さが変わると言うことなんです。
それでは『なぜ440Hzが基準なの?』と言うことですが、簡単に言ってしまうと、人間が聴き取ることのできる音の一番低い音がA音=27.5Hzと言われています。これはピアノで言うと一番左側の一番低い音(A0)になります。
音はオクターブ上がると周波数は倍になりますので、倍で55.4Hz、その倍で110Hz、さらに倍で220Hz、更にさらに倍で440Hz。つまりA音=440Hz(ヘルツ)。
この基準の音・A音=440Hz(ヘルツ)はギターで言うと5弦の音になるわけです。
ですから、基準の音A音=440Hz(ヘルツ)に5弦の音を合わせると、万国共通!楽器の垣根を越えて!同じ音を出すことが出来るというわけです。
基準の音A音=440Hz(ヘルツ)はどこにあるの?
この基準の音は、その辺にころがっているわけではないので、購入すると言うことになります。
音を購入?ってわかりにくいですが、正確には、基準の音・A音=440Hz(ヘルツ)を出せる道具を購入すると言うことなんです。
それが、例えばチューナーや音叉、調子笛などなのです。まずはこれが無いと、正確な基準音がわからないと言うわけなんです。
ここで再びチューニングの基本的な方法を書いてみるとこうなります。
基準音をだすチューナーや音叉などを使用して
ギターの5弦の音を基準の音に合わせる
あわせた5弦の音を今度は基準にして、その他の弦の音を合わせる
と言うことになります。
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