心の葛藤は続いているのです。6つの弦に魅せられて

ギターの響き
『ギターの道と言うものは遠くて険しい・・・とも言えるがしかしひとたび奏でれば、優しく、楽しいものです・・・。』
これはギタリスト・渡辺香津美さんの言葉。このサイトは、その遠くて険しいギター道を進む為のご参考にしていただければ・・・と言う想いから創ったソロギターを中心とした”ギター好き”のサイトです。

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6つの弦に魅せられて

第3話・・・心の葛藤は続いているのです
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「リッチ-ブラックモア」との衝撃的な出会いがあって
まさに「ディープパープル」にのめり込んでいきました。
最初に買ったLPレコードは「インロック」。そして「マシンヘッド」
「インロック」は、そうまさにあの
なんて「スピード」で「キング」なんだ!
と私を感動させた「スピードキング」をはじめとして
名曲「チャイルドインタイム」も収録されている名盤です。
さらにその上をいく名盤が「マシンヘッド」です。
「ハイウェースター」をはじめとして
あの超超有名なギターリフでお馴染みの
「スモークオンザウォーター」が収録されています。
当然「ディープパープル」のおかげでその他のロックも聴くように
なしました。

ちょうどこの頃劇場で「レッドツエッペリン」「狂熱のライブ」
劇場公開されて、母親に連れて行ってもらって観た記憶があります。
この映画も素晴らしくて感動しました。
あの名曲「ロックンロール」のイントロのドラムパターンを聞くと
今でも興奮します。
「レッドツエッペリン」は「ディープパープル」とは人気を
2分していて、あなたはどちら派?
などと今でもいわれています。
わたしは「ディープパープル」派!
「レッドツエッペリン」も好きですがやはり
「リッチ-」が命!だったんです・・。

いよいよ「リッチ-ブラックモア」のギタープレイに
チャレンジしていきます。
さっそく楽譜を買ってきました。
でもいざギターで弾くとなると相手はエレキ。こちらは古いクラッシックギター。
しかもものすごく難しそう・・・。
でも、果敢にむかっていきました。
初めてコピーしたのはあまり覚えていないのですが
なんて「スピード」で「キング」なんだ!
と私を感動させた「スピードキング」だったと想います。
もちろんとても好きな曲だったと言うこともありますが
あまり難しそうではなかったので選んだのだと想います。
サビの前にトレモロアームでアームダウンするところがあるのですが
もちろんトレモロアームなんてクラッシックギターには
付いていませんし、第一トレモロアーム自体も知らなかったのです。
どうやって音を下げているのか?
瞬間的にぺグを緩めてまた正規の音程まで戻しているのか?
ま・・・まさに神業!「リッチ-ブラックモア」恐るべし!
なんて想っていたんですね。

そんな感じでひたすらコピーに励んでいました。
ここでクラッシックギターでロックをコピーするのに
問題が浮上しました。
そう「チョーキング」です。
クラシックギターの世界でも類似の奏法はありますが
ロックギターのように1音上げや1音半上げ、場合によっては2音半!
などと言うものはありません。
クラッシックギターでやるチョーキングは握力勝負。
もうひとつの問題はハイフレットでのプレイ。
これはもう解決のしようが無いので弾ける所までコピーしていました。

そのおかげか日に日に上達していくのが自分でもわかりました。
ギターは弾き始めはなかなかうまく弾けないのですが
ある日突然壁を突き破るように出来なかったことが出来る
瞬間があります。すると自分でもわかるくらい上達していって
またある日突然壁にあたって上達がとまってしまう。
この繰り返しです。ちょうど一回目の壁が破れた時期だったのでしょう。
クラッシックギターで「ハイウェースター」を完コピしていました。

その頃はちょうど「ベイシティーローラーズ」の人気が最高潮でした。
しかし硬派なわたしと「なぜか几帳面な歩き方のN君」は
「ベイシティローラーズ」をロックとは認めず
よくクラスの女の子たちと激論を交わしていました。
女の子たちはやれ「タータンチェック」だとか「レスリーがどうのこうの」とか。
わたしとN君は「ネバービフォア」のイントロのドラムパターンが
どうのこうのとか・・。ちなみに「なぜか几帳面な歩き方のN君」は
「ディープパープル」の「イアンペイス」に
あこがれていてドラマーになることを夢見ていました。
しかし、一見ロック少年に見えるわたしの心は実は葛藤していました。
そう、「ピンクレディー」のファンだったのです・・・。
・・・そうではなく
本当は、フォークが捨て切れなかったのです・・・・。

フォークは軟派でロックは硬派みたいな良くわからない論理が当時あって
隠れフォーク好きになっていたんでしょう。
小学校の文集で「何年後かの自分はそのとき何をしているか」
と言うのを書くコーナーで
「シンガーソングライターになって武道館で1曲目を歌うところ」
などと、今考えると赤面するようなことを想わず書きました。
卒業のときは「ディープパープル」より
自分の本心では「かぐや姫」だったんでしょうか・・・。
そして小学校を卒業しました。
いよいよ中学生です。
・・・・・・・・。

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