まず「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」という音階を見てください。

「C」と言うコードの場合の「3度の音」とは
Cを含めて3番目の音、「5度の音」とはCを含めて5番目の音
と言うことになります。

つまり「3番目の音は、ミ」「5番目の音は、ソ」です。
ですから「C」と言うコードの構成は
「ド・ミ・ソ」と言うことになります。
簡単ですよね。
それでは「D」と言うコードの場合はどうでしょうか。
「D」は「レ」ですから「レ」を含めて3番目の音は「ファ」
そして5番目の音は「ラ」
ですから「D」と言うコードの構成音は
「レ・ファ・ラ」と言うことになります・・・?
・・・・では無いのです。ここがややこしく難しいところなのです。
これは
「C」と言うコードで使用される音階と「D」と言うコードで使用される音階が違う
ために単純ではなくなってしまうのです。
よく合唱部や音楽の時間で使われるもので
「あ・あ・あ・あ・あ〜」と歌いながら段々と音が高くなっていくのがありますよね。
「あ・あ・あ・あ・あ〜」と言うメロディは同じでも、音の高さが変わっていくのは
つまりコードが変わっていると言うことなのです。
少々わかりづらいところですが、簡単にいってしまえば
「C」と言うコードに一番合った音階と「D」と言うコードに一番合った音階が違う
と言うことです。なぜそうなっているのかと言うことはここでは考えないで下さい。
楽典と言う本当の音楽理論の話になってしまいますので・・。
どうですか?もっとわかりづらくなってしまいましたか?
音と言うのは実は多くありません。
「ド・ド♯・レ・レ♯・ミ・ファ・ファ♯・ソ・ソ♯・ラ・ラ♯・シ」
の12種類です。もちろんオクターヴもありますがオクターヴ上や下の音は
周波数の違いですので基本的にはこの12種類になります。
(周波数の話も専門的になりますので忘れてください。また実際には♯でしか表記していませんが♭もあります。厳密には違いがありますが、例えば「ド」の♯と「レ」の♭は同じなので今回は全て♯で書きました。)

この音の並びで♯のついていない「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」を見ると
「ド」と「レ」に間には「ド♯」の1音があります。同じように「レ」と「ミ」では
「レ♯」の1音、「ミ」と「ファ」は無し。「ファ」と「ソ」は1音、「ソ」と「ラ」は
1音、「ラ」と「シ」は1音、「シ」と「ド」は無し。となっています。

これが実は「C」と言うコードに一番合う音階になっています。
抜き出して見ると

そうですね。よく知られているドレミになります。
これを「Cメジャースケール」と呼びます。
(忘れても良いです。改めて説明しますので・・・。)
そして「音階と音階の間に何音入っているか、と言うことが他のコードでも共通していることがら」
というルールがあります。ここでは単純に機械的にそうなんだと想ってください。
ですから、「D」と言うコードに一番合った音階を考えたときには
「レ」からはじまってその間を「1音、1音、無し、1音、1音、1音、無し」
と考えるわけです。
そうすると「レ・ミ・ファ♯・ソ・ラ・シ・ド♯・レ」となるわけです。

これが「D」と言うコードの場合の音階になります。抜き出して見ると

となります。ちなみにこの音階は「Dメジャースケール」と言います。
そこで「3度の音」と「5度の音」に戻ります。
「D」と言うコードに一番合う音階は先ほどの
「レ・ミ・ファ♯・ソ・ラ・シ・ド♯・レ」ですね。
これを元に「3度の音」つまり「レ」を含めて「3番目の音」
と「5番目の音」を見てみると
「3度の音」は「ファ♯」で「5度の音」は「ラ」になっています。
つまり「D」と言うコードの構成は「レ・ファ♯・ラ」となるわけです。
解りますでしょうか?
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