DTMでのサックスのリアリティについて

DTM備忘録

DTM・打ち込みで一番難しいサックスのリアリティ

 

バンドをしていたときは、サックス奏者がいたバンドだったので、作る楽曲ももちろんサックスでテーマを奏でる曲が多かったです。

でもDTMでサックスをリアルに奏でる術についてはいまだ修行中。

多分リアリティと言う面で考えると、サックスが一番難しいと言っても良いのかなと思います。

ギターももちろん打ち込みは難しいのですが、幸いにしてギター弾きですから、打ち込むなら弾いてしまえ!と言う感じでまあ、クリアしていますが。

 

リアリティはどこまで追求するか?

リアリティの追求をDTMでするとなると、音色を含めていろいろと困難があります。

当然ながら、ピアノやシンセなどは、ある意味そのものですから、まあリアルですね。

ドラムについてもそれなりになると思います。

ベースについても、音色さえリアルならば、まあ一応それなりに。

でも、サックスについてはなかなか難しい・・・。

 

まず第一に「リアルなサックス音源」と言うものがなかなか無い。

まして、私のように基本的にフリーの音源を使ってる場合はなおさらです。有料のサックス音源も聴いてみたりしましたが、まあ確かに音的にはかなりリアルです。

でも、その音源を使った動画や音声などを聴くと、やはり細かいところで、鍵盤らしさが見えてしまいますね。

 

そう考えると、音色も去ることならがリアルなサックスはフレーズとアーティキュレーションによってもたらされる方が要素としては大きいのかな…とも思います。

これには相当の手間と時間が掛かりますが、その割にどうか?と言うとイマイチ感もぬぐえない。。。

だとすると、リアリティはそこそこでもよいのでは?と妥協点を探してしまいます。

 

ですから、私はある程度のリアル感があれば良しと思ってます。

少なくても「これはサックスだね。ピアノじゃない」って思ってもらえたら、まあ合格かと。この辺りでOKにしています。。。と言うか、そうすることにしました。

 

サックスの打ち込み方法は?

具体的に、私のサックスを打ち込むときにしている方法です。

 

まずは、ストレートに音を並べてメロディを打ち込みます。

次にベンドを打ち込みます。

これはサックス奏者によってクセのようなものがありますが、多くのサックス奏者がかなり頻繁にベンドをしています。

音をフワッと上げたり、ダウンのベンドからメロディを奏でたり、ロングトーンの終わり部分でベンドダウンしたり、小刻みなフレーズの1音、1音をベンドしたり…。

おすすめなのは、お好きなサックス奏者のメロディからソロからコピーをして打ち込んでみるのが良いです。

そうすると思ってもみないところで、意外な抑揚がついていたり、ベンドされていたりして、かなり参考になります。

 

ベンド情報を入れたら、次はフレーズ自体のテンポやタイミングを適度にずらします。

多くの場合で、実際のテンポより遅く、もたったようにすることが多いです。

特に早いフレーズなどは少しもたった感じにすると結構リアルになったりします。

 

後は、音の強弱と大きさの調節をします。

これは、強いフレーズのところのベロシティを強くしたりヴォリュームを変えて抑揚をつけています。

本当はヴォリュームよりもエクスプレッションを使った方が良いのですが、ヴォリュームを変えたほうが個人的には微妙な感じを出しやすいと思ってます。

ちなみに、ベロシティが強くてもヴォリュームが小さい、と言うフレーズももちろんありますので、単なる強弱だけではなくて実際に吹いている感覚で強弱をつけるようにしています。

 

さらに細かくエディットすれば、より良くなるのですが、私の場合はここまででOKとしています。

 

後は、エフェクトをかけて曲に音を馴染ませます。

必ずかけるのは、ディレイです。

リバーブもかけますが、ごく軽くかける程度で広がりはあくまでもディレイでかけています。

さらに必ずかけるのが歪系のエフェクト。ディストーションやオーバードライブですね。

これは結構派手目にかけたほうが、よりサックスっぽくなります。

 

私の使っているサックス音源

私が最近主に使ってるサックス音源はDVS Saxophoneです。

これはどうもテナーサックスの音源のようですが、私はアルトサックス的に使っています。

音色はそこそこですが、やはり高音になるとややしょぼいかと。

また、当然ながらフラジオ的な音はありません。

 

ですから、高音とフラジオについてはHALionOneの中のAlto Saxを使用してDVS Saxophoneと混ぜて使用しています。

 

その方法は、まずDVS Saxophoneですべて打ち込みを終えたら、そのままそのトラックを複製します。

そして複製したトラックの音色をHALionOneの中のAlto Saxに変えます。

それから、必要な高音のところやフラジオの部分のみを残して後はすべて消去します。

合わせて元のDVS Saxophoneのトラックで複製したトラックとダブっている音を消します。

後は、2つのトラックの音色が似るようにイコライジングして同時に鳴らすことでひとつのサックスとしています。

 

以前にアップしたサックスがテーマを奏でる曲

まあ、結局のところは、あまり満足のいく打ち込みにはなかなか、なっていないです。でも、それなりになっていて聴いてもらえるであろうクオリティになっていればOKと言うことにしています。

そこで具体的に過去にアップしたサックスの打ち込みをご紹介します。

 

まずは、サックスがテーマを奏でるオリジナル曲『メリフ』です。

この曲は、オリジナルのフュージョンバンドをしていたときに作って演奏をしていた楽曲をDTMで新たに録音したものです。

とは言ってもyoutubeにアップしたのは結構前になります。

ちなみにこのサックス音源、音源ソフトではなくてKORGの05R/Wと言う外音源をMIDIで鳴らしています。

テーマをサックスが奏でる、いわゆる爽やか路線のフュージョンなんですが、このサックスについては、まあサックス…かな?というのはわかりますが、とてもリアルとは言えません。

ですから、サックスソロについてもかなり鍵盤的です。でも1:58~くらいは結構サックスっぽい感じが出せたかなと。

 

 

 

次は、最近アップした同じくオリジナル『ピクチャー』です。

こちらは、フリーのDVS SaxophoneとHALionOneの中のAlto Saxサックスを使用しています。

フリー音源なので無理もないところがありますので、フレーズをよりサックスっぽっく工夫をしてみたのですが、いかがでしょうか。。。

 

 

さらに、こちらはT-SQUAREのサニーサイド・クルーズをコピーした動画です。

同然ながら、サックス奏者は本田雅人さんですから、そもそもが難しく、艶やかなフレーズですから無謀と言えばそうですが。

それをサックス打ち込みの勉強用に作ったものを仕上げたわけです。

特に速いフレーズは、より鍵盤らしさが出てきてしまいました。

個人的には一応ニュアンスは再現できたかな…と思ってますが。。。

 

 

やはり難しいサックスの打ち込み

サックスについては前述したような音源、そしてエディットをしていますが、まあサックス…ぽい?くらいまでは何とかできるようになった・・・かなと勝手に自負していますが、いかがなものでしょうか。

 

それにしても、サックスの打ち込みはやはり難しい。。。

 

★ayuki

コメント

タイトルとURLをコピーしました