最初の1〜4小節の解説です
ソロギターレクチャー【第5楽章・Track27】
まずは、どのようなイメージにしようか考えたのですが、ここはやっぱりオーソドックスにゆったりとした海のイメージにしました。
リズム的には、ゆったりとした3拍子の「ズン・チャッ・チャッ」と言う感じです。あとは、海の広さが表現できれば良いかな、という感じです。
実際にはこのようなアレンジにしました。まずは解説の前に聴いてみてください。
いかがでしょうか?感じがでていますでしょうか?
では具体的にご説明していきます。まずは、最初の4小節です。なお譜面のコードについては、原曲のコードを掲載しています。
1小節目は、オーソドックスにスタートしています。
2拍目・3拍目は第3楽章でお話した様にベース音を動かして2小節目のコード「C」のベース音「ド」に向かってラ・シと上がって行きます。さらに2拍目と3拍目の裏でレの音を8符音符で入れています。
これによって更に動きが出てくるわけです。もし解放弦がコードトーンであるならば、積極的に使用すると便利ですね。この方法も結構パターン化された方法なので、覚えておくと便利です。
2小節目は、メロディをハモらせています。
1拍目はこの小節のコード「C」のベース音「ド」とメロディの「ミ」でハモってその裏から、メロディが「ラ、ソ」と動くところで、高い音の「ド、シ」でハモっています。このハモリは、3度のハーモニーと言います。
度数については今まで何回か触れてきましたので、ここではご説明しませんが実は3度のハーモニーにも二つの種類があって、この場合の最初のメロディが「ラ」でハモリが「ド」のハーモニーは短3度のハーモニーと言います。そしてメロディが「ソ」でハモリが「シ」のハーモニーを長3度のハーモニーと言います。
少し混乱してきましたでしょうか?
実際には、短と長が入り混じっているので、これは形で覚えた方が早いですね。または、感覚的にも解ると想いますが・・・。
この話については、次の章以降でお話いたしますので、ここでは、そうなんだ!くらいでOKです。
そして、3拍目で「ファ♯」のベース音から次のコード「G」のベース音「ソ」に向かっていると言うわけです。
3小節目はベース音の動きを出しています。また先ほどご説明した、解放弦の「レ」をここでも使用しています。ちょうど、1小節目のリフレインの様な感じでしょうか。
そして4小節目は、メロディを伸ばしているので、ここではメロディを少し創っています。
とは言っても、ここも先ほどの3度のハーモニーを使用しています。そして3拍目の裏で再び次のコード「G」のベース音「ソ」に向かう「ファ♯」をベース音として入れています。
最初の4小節はお解かりになりましたでしょうか?
今までの楽章でお話してきたことの基本的には応用になっています。
では、続きは次のTrackで話していきます。