5〜8小節目はサビです
ソロギターレクチャー【第5楽章・Track28】
それでは次の5〜8小節です。
原曲では、最初の2小節のコードは「G」なのですが、ここではコードネームも良く解らないようなハーモニーにしました。このようにコードを原曲と変えてしまうことをリハーモナイズと言います。
理論的には説明がつくのですが、どちらかと言うと感覚的にしたほうが結果が良かったりします。つまり、感覚的に創って、後であえてコードネームを付けるとすれば?という感じでよいのではないかと思います。実際にわたしもそのように感覚的にここは演奏しました。
結果的に5小節目の1拍目が「G」で2拍目がコードトーン的には「D6」、3拍目が「Dm6」そして6小節目の頭が「E」と言うことになりました。
実際にわたしが良くする方法は、まず、ベース音の動き方の感じを決めます。そしてメロディと、そのベース音を同時に弾いてみるわけです。
その段階でかなり違和感があれば却下となるわけですが、この「うみ」の場合はメロディに対してベース音が「ソ、ファ♯、ファ、ミ」と半音づつ下がっていくことを考えました。
実はこれも良く使用するパターンでクリシェと呼ばれています。
この場合のようにコードが2小節ずっと同じコードで続いていて動きが無いような場合に有効です。そして、あとはその間に合う音を探していけば良いわけですね。指の届く範囲も限られていますので、結構簡単に合う音が探せると思います。
こんな感じなので、コードネームが・・・とかよりも感覚的なことを大切にしてください。
7小節目は、2拍目にメロディより高い音が入っています。これは感覚的には、ストリングスが入ったと言う感じでしょうか?この感じもありですよね。
この場合は弾き方に注意が必要です。メロディをあくまでも強く出さないといけないので上の音はあまり目立たないように控えめに弾くのがポイントです。
8小節目は、次の9小節目からメロディをオクターブ上げるための布石を打っています。9小節目のメロディの最初の音である「シ」に向かって、上がっていきます。
2拍目は先ほどのお話であった3度のハーモニーで、そして3拍目は今度は6度のハーモニーで上がっています。3度のハーモニーと同じように、6度のハーモニーもよく使います。また同じく短と長あがありますので、このお話もまた改めて後日させていただきます。
では、続きは次のTrackで。