ベース音の位置を覚える
ソロギターレクチャー【第7楽章・Track47】
前のページで話した必要最低限の覚えることと言うのは、結論を先に言ってしまうと、それはベース音の位置を覚えると言うことです。しかも4弦・5弦・6弦の音です。
このことについて具体的に話して行きます。
例えば、「E」と言うコードの場合で考えて見ます。
コードと言うのは大きく分けると2つの要素から出来ています。
ひとつは、和音。つまりハーモニーの部分です。
そしてそのコードを決定づけるもうひとつの要素がベース音です。
ベース音はルート音とも言われています。このあたりのお話は以前の楽章でお話していますのでOkですね。
と言うことで、「E」のベース音は「ミ」ですね。
ベース音を、基本的にはコードネームにそのまま使っていると言うこともご存知ですね。
ローコードの「E」の場合は、ベース音「ミ」は6弦の解放になります。
このローコード「E」が平行移動して1フレット高い方へ行くと、「F」になります。その場合のベース音はやはり6弦になり、フレットは1フレットになります。
つまり、「F」の丁度セーハする部分に当たるところの6弦がそのままベース音になる訳です。
と言うことは、6弦上に並んでいる音を覚えればその音のフレットでセーハして「F」と同じ形でコードを押さえればその音がそのままコードネームになると言う事です。
お解かりでしょうか?
具体的に見てみると、まず6弦の音の並びは下のようになっています。
例えば、5フレットをみると、音は「ラ」ですね。ですから、5フレットをセーハするような形でこのようにコードを押さえると・・・
となります。
これは、「ラ」の音が6弦で、先ほどお話したようにそのままそれがベース音になりますので、ベース音は「ラ」。そしてそのベース音はそのままコードネームになりますので「ラ」は「A」です。したがって、このコードは「A」となる訳です。
これがもし7フレットだったら・・・
このようになります。
6弦の7フレットは「シ」ですのでベース音が「シ」。つまり「B」です。と言うことで、このコードは「B」と言うことになります。
またこの法則はその他のローコードでも当てはまります。
例えば、「G」の場合は・・・
このようになります。このコードも6弦上にベース音を持っているわけです。
ですからこの形のまま平行移動して行き、丁度ローコードの6弦の3フレットに当たる部分の音がベース音、すなわちコードネームになる訳です。
そこで、これをそのまま平行移動で5フレットまで移動すると・・・
このようになります。6弦の5フレットは「ラ」ですので、このコードは「A」と言うことになります。
ここまではお解かりでしょうか?
・・・・・・・・・・・・。
今は6弦上の音だけのお話でしたが、これは5弦上でも4弦上でも同じ法則になります。
ちなみに5弦と4弦上の音の並びはこのようになっています。
例えば、ローコードの「C」を見てみると・・・
5弦の3フレットがベース音「ド」になっていますね。
これもそのままの形で平行移動をしたときに丁度この部分に当たる音がベース音になり、それはそのままコードネームになる訳です。
例えば、2フレット高い方へ行くと・・・
このようになります。5弦の5フレットがそのままベース音、つまりコードネームになりますので、このコードは「D」と言うことになります。
さらにローコードの「D」は・・・
このようになります。この場合は4弦の解放がベース音になっていますが考え方は同じです。そのまま2フレット高い方へ平行移動すると・・・
このようになります。ベース音は4弦の2フレットの「ミ」ですのでそのままこのコードネームは「E」と言うことになります。
だいぶ混乱してきましたか?
じっくりとギターを片手に読んでいただければ、お解かりいただけると思うのですが・・・。次のTrackで少しまとめておきたいと思います。