具体的なコード進行での例です
ソロギターレクチャー【第7楽章・Track49】
それでは具体的なコード進行を弾く場合にどのようにこの平行移動を生かすのか、また、実際のソロギターを演奏する時にメロディ全てにコードをつける為に、どのようにこの平行移動とかフォームと言う形を考えて行くかということについてお話をします。
まずは、簡単なコード進行を見てください。
これを弾いてみてください!と言われるとほとんどの方が下の様なローコードポジションで弾かれると思います。
ところがこのコード進行をいきなり5フレット付近で弾くと「こいつ、出来るな・・・」などと思われる訳です。ひと味違った感じになるんですね。
それでは具体的に、どのように考えて弾けば良いのかと言う事ですが、最初のコードからみていきます。
まずは、5フレット付近と言うことですので、考え方としては5フレットにギターのナットがきている状態、つまり5フレットをセーハすると言う感じで考えるわけです。
コード「C」のベース音は「ド」ですのでこの近くの「ド」を探します。
6弦の8フレットが「ド」ですね。
6弦にベース音が来る場合は、先ほどのフォームの考えでいくと「Gフォーム」または「Eフォーム」が使用できます。さらに5フレットをセーハしていると言う考え方なのでここではGフォームの「C」を使うわけです。
次にコード「F」ですが、今度はベース音の「ファ」を探します。
5弦にベース音が来る場合は、「Cフォーム」または「Aフォーム」が使用できますのでここは、Cフォームの「F」を使用します。
同じように次のコード「G」は、
4弦にコード「G」のベース音がありますので、「Dフォーム」になります。
ですからここは、Dフォームの「G」を使用するわけです。
ポジションが解ったところで、先ほどのコード進行を5フレット付近で弾いて見た場合はこのようになります。
これをご覧になってお気づきの方もいらっしゃると思います、この5フレット部分にギターのアクセサリーであるカポタストをつけるとだいぶ押さえやすくなります。
カポタストはもともと、調を替えるのが主な役割です。カポタスト自体の考え方は基本的にはこの考え方なんです。
でも、わたしの目指すソロギターの場合は、弦の上を全て使用したいと考えています。ですから、このように考えていくことでメロディやコードのバリエーションが広くなると言うことなんです。
次のTrackでは、5つのフォームをひとつのコードで考えてみます。