具体的に見てみましょう(1)
ソロギターレクチャー【第2楽章・Track11】
「うみ」で使用されているコードの押さえ方を下図に載せておきます。見方はわかりますよね。この曲は4つのコードを使用しています。
そして最初のTrackでお話した法則の
メロディが一番高い音
ベース音が一番低い音
コードはメロディとベース音の間を使用して入れる
これを基本に、具体的に最初の小節から順番に見ていきましょう。
まずは1小節目です。
「コード」は「G」です。「メロディ」は「シ」です。「シ」の場所は、このTAB譜だと「2弦の解放」ですが、近くには「3弦の4フレット」という場所もあります。
それではどちらの音を選択したら良いか?と言うことですがこれは「ベース音」と、その他の「コード音」の場所によって決定します。
まず「ベース音」ですが「コード」が「G」ですので「6弦の3フレット」になります。そのときにそこを押さえて更に「メロディ」が押さえられるか?と言うことがポジション決定の大きな要素になります。
この「ベース音」と、メロディである「2弦の解放」を使った場合は、もちろん両方とも押さえることが出来ます。そして、その間にある「5弦、4弦、3弦」が使用できます。
また、この「ベース音」ともう1つのメロディである「3弦の4フレット」を使用した場合も押さえることが出来ます。そして、その間の「5弦、4弦」の2つの弦を使用することが出来ます。(下図)
ここで「G」という「コード」がどのような音の構成で出来ているかを考えてみるとそのコードの押さえ方から「ソ、シ、レ」の3音であることがわかります。(下図)
そして、先ほどの2つのポジションでそれぞれ構成音を見ていくとこの様になります。(下図)
ここで1つの基本ですがベース音の上にコードの構成音が乗る。 これがいちばん綺麗で安定感があるということを覚えてください。つまり、「ベース音」も文字どうりバンドで言う「ベース」のように扱うのです。
この考え方で行くと、「うみ」の1小節目の場合はコードが「G」ですので「ベース音=ソ」プラス「ソ、シ、レ」プラス「メロディ音=シ」が奏でられるところがいちばん良いということになります。
もうお解かりですね。このポジションがまさにぴったりです。(下図)
6弦がベース音の「ソ」で2弦がメロディ音の「シ」です。そしてその間の5弦、4弦、3弦でそれぞれコードの構成音である「シ、レ、ソ」が奏でられるようになっています。まさに、基本どうりの押え方といえるポジションですね。
それでは次のTrackでは実際にどのように弾けばよいかを話していきます。