ベース音を動かす方法 その2
ソロギターレクチャー【第3楽章・Track18】
今度は、前のTrackを一度離れていただいて、その前のTrackに戻ってください。3拍目に半音下の音を入れる。でしたね。
ここで3拍目の半音下の音の更に下の音を入れてみます。
どの音を入れれば良いかということですが、まず1小節目をみてください。この2拍目に「B(シ)」の音につながる下の音を2拍目に入れると言うことです。
それでは「B(シ)」につながるために、半音下の「ラ♯(ソ♭)」を入れれば良いのでしょうか?
実はそのようにすると、あまり美味しくないのです。2拍目のメロディが「ラ」の音ですからちょうど半音でぶつかって不協和音になってしまいます。これって気持ちが悪いですよね。
それではどの音を入れれば良いか?という事ですが、それは、スケール上の音を使用すると言うことです。
少々混乱しそうなお話ですね。
「スケール」と言う言葉は、聞いたことがあると思いますが、詳しいご説明は次なる章へゆだねるとしまして簡単に言ってしまうと、この曲の基本となっている音階に含まれている音を使用すると言うことです。
それでは基本となっている音階とは?
と言うことですが、それも後日別の章でご説明しますが、簡単にここでは、譜面の一番最初の部分をみて判断してください。
一番最初の部分に♯がひとつ付いています。
「ファ」の音を♯すると言うことですね。ですから普通の「ドレミファソラシド」の「ファ」の音だけシャープさせた音を使用すると言うことになります。
解りづらいと思いますが、単純に覚えてください。もし、♯や♭が複数ついてる場合も考え方は同じです。
そこで先ほどの1小節目に戻りますが、「シ」に向かうための音で半音下の「ラ♯(ソ♭)」は先ほどご説明した使用する音の中にはありませんね。その音の中で「シ」に一番近い下の音は「ラ」です。ですからここの部分はこのようになる訳です。
お解かりでしょうか?
ちょっと専門的にお話をすると、この音階
「ドレミファ♯ソラシド」を並べ替えてみると、「ソラシドレミファ♯ソ」と言う「ソ」からはじまる音階が出来ます。
これをGメジャースケールと言います。またの名をト長調と言います。ギターを極めていくと必ずここにぶつかりますが今回は忘れていただいてもOKです。
次のTrackで2小節目以降を見ていきましょう。