さらに装飾を入れてアレンジします(1)
ソロギターレクチャー【第6楽章・Track34】
それでは一応完成したアレンジにさらにいろいろ手を加えて見たいと思います。ですが、この第6楽章はアドリブについての話を後でしていくので、基本的にはコードを押さえてあまり動かさないでシンプルに装飾を加えて行きます。
それではワンフレーズごとに見て行きます。まずは2、3小節目です。
最初のアレンジは単純にメロディにコードをつけただけですので、弾いてみるとかなり間があるような感じがしますね。ですからまずはこの間をうめてみます。その為にコードを分解することにしました。
Dの部分では、そのままDを押さえて2、3弦でのアルペジオを入れています。さらに次ぎのD7の部分では、D7を弾いたらすぐにメロディをスラーでハモらせて、次ぎのGの半音下の音を入れてGの部分につながって行きます。
演奏上のポイントとしては、最初のDの部分では極力音を延ばすように弾いてください。さらにD7の部分は短めに弾いてその次ぎのスラーの部分につなげます。このスラーの部分は非常にカントリー的な感じになりますね。1弦を人差し指、3弦を薬指でスラーをして、その後は1弦を薬指、2弦を人差し指、そして6弦を中指で押さえるとスムーズです。どこまで手を動かせば良いかと言うことを体感的につかんでおいて一気にスラーすると感じがでます。
4小節目からです。
最初のところはメロディが上がっていくので、下がっていくハーモーニーをつけてみました。
このような所は、いろいろなパターンが考えられるのですが、理論より感覚的にいろいろと試して見ると良いと思います。メロディが上がるので下がるハーモニーと言うのは単純で定番ですが効果的です。
次ぎのDの部分はハイポジションでのDを押さえて、そのままアルペジオにしています。
次ぎのGの部分は、間違えです。ここはGではなくてA7ですね。プリントミスです。
ここは、コードが実はAにリハーモナイズしています。これは、最後の部分の「ソ」の音を生かす為に「ラ」→「ソ」と言う流れを作りたかったためです。
この「ソ」の部分は理論的にはA(onG)と言うコードになるのですが、この「ソ」がけっこうインパクトになって次につながって行きます。
演奏上のポイントは、ハイポジションでのDをしっかり押さえてメロディを弾くと言うことです。
次に6小節目からです。
前のところでお話した「ソ」から引き続いて、メロディは上がっていくのですが、そのハーモニーは「ソ」→「ファ」→「ミ」と下がっていきます。このために「ソ」はポイントだったと言うわけです。
演奏する時はこの「ソ」をしっかりと次ぎのメロディの「ド」にかぶるように延ばすことです。あとは、最初と同じです。
次ぎの8小節目からを見ます。
ここは、コードをつけただけのアレンジとほぼ同じです。ここでは2拍づつコードが変わるのであえてシンプルにしました。
サビ前まではこのような感じにしました。
ここまでを通して演奏してみました。
次ぎのTrackでは、サビからエンディングについてアレンジします。