D7の部分のアドリブ
ソロギターレクチャー【第6楽章・Track40】
このTrackでは、ずっと後回しにしていた「D7」の部分を加味してアドリブを考えてみたいと思います。
「D7」の場所は次ぎの楽譜の○の部分になります。
この部分をDとD7が同じDと言うコードの仲間ですので、もちろんD7を意識しないでアドリブを奏でても問題なく合います。
しかし、この曲のこのD7の部分はある意味曲を特徴づけている部分なので、このような場合はD7と言うことを意識して奏でることが大切です。
特にソロギターの場合、コードやベースを奏でてくれるピアニストやベーシストが居ないわけですからより積極的に意識することによってコード感を出せると言うことなんです。
それでは、具体的にどの音を使用したら?と言うことですが、これも今までと同じ様に考えて見るとコードの構成音を使用するのが一番合います。
D7のローコードでのダイヤグラムはこのようになっています。
構成音は低いほうから「レ」「ラ」「ド」「ファ♯」ですね。ちなみにDの構成音は「ド」の部分が「ド♯」になっていました。
と言うことで考えると、D7の場合に使用できる音階は普通の「ドレミファソラシド」を「ド♯・レ・ミ・ファ♯・ソ・ラ・シ・ド♯」と言う風にした音階がこの曲の基本音階でしたが、さらに「ド♯」を「ド」にした音階と言うことになります。
この音階をギターの1〜3弦上に置いてさらにD7のダイヤグラムを重ねてみるとこのようになります。
ですから、このD7の部分では♯を戻した「ド」の音を積極的にアドリブに使用すれば、コードの流れを感じることが出来て、なおかつコード感のあるソロを奏でることができると言うことになります。
実は、このD7の音階を「ソ」から弾いてみていただくと、「ソ」から始まる音階になっていることがお解かりいただけると思います。ちなみにこれをGメジャースケール(の仲間)と言います。
この曲の基本になるキーがDメジャースケールだと言うお話をさせていただきましたが『D7の部分がGメジャースケールでその次ぎのGの部分がDメジャースケール?』…混乱しそうな話ですね。
『それじゃ、どのコードの時のどのスケール、音階を選ぶの?』そんな疑問もありますね。
この部分の詳しい話は次回以降詳しくお話をしたいと思います。
ですから、ここではコードの構成音を使用してアドリブを奏でると言う説明にとどめておきますね。
この音を使用して先ほどのTrackでもお話した、ベース音をコードの変わるところで弾いて後は好きなようにこの音階の音を適当に選んで弾いて、感じるままにメロディを弾いてみてください。
例えば、わたしはこんな感じで弾いてみました。
お解かりでしょうか?
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今までは単音のラインにベース音と言う感じでのアドリブでしたが、次ぎのTrackでは、もっとソロギターらしく和音を入れてのアドリブを考えてみたいと思います。